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十戒



 ねぇ。
何も考えずに
理性も建前も総てをかなぐり捨てて
本能の赴くままに
貴方を愛せたら。
私は幸せになれると思う?
なんでだよ。
心のままに俺を愛してよと
貴方が視線を逸らして
いじける。
あらダメよ
私がこの心の柵を総て取り去ってしまったら
もう何処にも行かないように
貴方の四肢を切り落として
もう私以外のものを見ないように
両目を抉り取って
暗い暗い
小さな部屋に閉じ込めてしまうわ。
貴方との間に子供だって欲しくない。
だって貴方の血を半分流しながら
貴方はその子を愛すのでしょう?
私、嫉妬で狂ってしまうわきっと。
ねぇ、貴方はこんな私を
婉曲した女だと蔑むかしら。
でも殻を割れば
みんなが同じことを考えてると思うわ。
昔の人は神様と人間との間に
約束を作ったでしょう?
それを改めた人は
きっと解っていたのだと思うわ。
真の人間は
野蛮で暴虐無人であると。
だからその人を縛るための戒律こそが
人を人として
ここに居させてくれる約束なのよね。

ふふ、だから
現実という抑制があってこそ
私は今
貴方をこうやって
愛することができるのよ。

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